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週刊 『防災朝礼』メールマガジン

(第18 2019/05/30)

 

+++日本初〜企業を永続させる

      防災朝礼のススメ!  +++

 

〜防災の学びを通して

社員のリーダー力・人間力強化〜

     

 

発行者:(一社)防災プロジェクト

           代表理事 中井政義

http://防災プロジェクト.com/

 

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‥◆今回のメニュー‥‥‥‥‥‥‥

 

1.今回の朝礼テーマ

 「ライフライン問題その弐」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

2.岩手県釜石で2

   宮城県名取市6

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

3.ここだけのつぶやき

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

 

 

■『防災朝礼』のスタートです。

 

 

いつも『防災朝礼』メルマガを

お読み頂きありがとうございます。

 

一般社団法人 防災プロジェクト

代表理事の中井政義です。

 

 

今週は全国的に異常な暑さで

宮城でも5月なのに

 

30度超えの真夏日が続きました。

 

 

被災地ガイドの時も

お話することがありますが

 

 

「暑さ」+「大震災」

 

 

この状態は、、、

 

冬に起きた東日本大震災と違い

悲惨な結果を生む事態が

 

多発すると思います。

 

 

これから暑くなる夏にかけて

昨年のように

 

 

災害が多発しないことを

願うばかりです。

 

 

──▼─────────────

1.今回の朝礼テーマ

 「ライフライン問題その弐」

──▲─────────────

 

 

「防災朝礼」は

令和時代を迎え

 

新しいスタイルで

お届けします。

 

 

忘れがちな防災について

 

・思い出すキッカケ

 

・話し合うキッカケ

 

 

となる朝礼ネタを

提供します。

 

 

職場やチームで

朝礼の話し合いの

 

テーマ(ネタ)として

ご活用ください。

 

 

今回のテーマ(ネタ)は

 

前回に続き

ライフライン問題

 

 

「その弐」を

お届けします。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

東日本大震災で

各避難所で

 

一番困ったが、

トイレ用水の確保です。

 

 

学校などを

避難所とした場合

 

 

500名〜1,000名規模の

被災者が避難生活を

送ることになります。

 

※仙台市では一時的に

5,000名規模の避難所も

 

 

大型ショッピングモールでも

700名くらいの方が

 

避難所として

三週間生活しました。

 

 

その際、

大勢のトイレ用水の確保が

緊急課題となります。

 

 

学校の場合、

プールの水を

 

当面水洗トイレの水に

代用しましたし、

 

 

一般家庭は

お風呂の水をトイレの水に

代用していました。

 

 

しかし、それも

数日で底を突きます。

 

 

その後は、

行政でレンタルの

仮設トイレを設置したり、

 

 

携帯トイレが

配給されますので、

それらを使い

 

 

「水を使わず

便を処理する方法」

 

に切り替えなくては

いけません。

 

 

しかし、、、

 

レンタルの仮設トイレは

直ぐに便が満杯となり、

 

 

汲み取りが間に合わず、

衛生面で大変な問題が

発生します。

 

 

 

夏場ならハエの発生や

鼻をつく・・

 

いや、もっと酷い

 

呼吸できない程の

悪臭が発生します。

 

 

とにかく水が不足すると

 

最後までトイレ問題が

付き纏います。。

 

 

飲料水の方は数日すると、

自衛隊の給水車がきますので

問題ありません。

 

 

が・・

それを運ぶ作業が大変です。

 

 

18リットル入りの

ポリタンクを

 

何個も運ぶ作業は

超重労働です。

 

 

停電でエレベーターが

止まっていれば

 

 

高層階まで運ぶだけで

バテテしまいます。

 

※正直、高齢者は

何個も運べないでしょう!

 

 

それが連日、

 

一週間、二週間と続いたら・・。

 

 

 

東日本大震災の場合、

 

宮城県沿岸部では

 

三週間〜一ヶ月

断水しておりました。

 

 

想像を絶する苦労です。

 

 

食料は

最悪一〜二日食べなくても

(空腹は辛いですが)

 

生きることができます。

 

 

しかし、

水は本当に重要です。

 

 

実は、

水道水にも賞味期限があり、

 

日向で三日・冷暗所で

一週間しか持ちません。

 

 

そのことを踏まえて

常備しておいてください。

 

 

また、水道が出ない間は、

当然お風呂にも入れません。

 

東日本大震災の

沿岸被災地では、

 

3週間〜1ヶ月水道が止まり、

その間、お風呂に入れませんでした。

 

 

もちろん、

その間洗髪もできません。

 

 

三月と言うことで、

時期的に冬だったので

 

汗も掻かず

まだ良かったですが、

 

 

もし、真夏だったら

別の意味で大変なことでした。

 

 

普段、、、

 

使い放題使っている

 

電気・ガス・水道が

長期間ストップすると

 

 

今まで、、、

 

普通に生活出来ていた

ありがたみを心底感じます。

 

 

スイッチ一つで

 

または

リモコンでも電気が付き、

 

 

蛇口を捻れば

好きなだけ水が出る。

 

 

そんな当たり前だったことが

 

突然、、、

 

それも長期に渡って

できなくなる。

 

 

とても不便を感じました。

 

 

それもこれも、

 

人間が便利で贅沢な生活に

慣れすぎた証拠です。

 

 

 

──▼─────────────

2.岩手県釜石で2

   宮城県名取市6

──▲─────────────

 

 

このゴールデンウイーク中も

静岡、愛知など

 

 

南海トラフ地震が

切迫している地方の方々が

 

たくさん来てくれました。

 

 

死者予想32万人の大半が

津波犠牲者の予想ですので

 

 

やはり、、、

1秒でも早く逃げる!

 

 

これしか方法はありません。

 

 

逃げる意識があるか否かで

どう生死に関わるか?

 

 

実例を見てみましょう!

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

3,11の津波被害を受けた

岩手県釜石市と宮城県名取市

 

 

どちらの市も

 

死者・行方不明者が

 

1,000名前後という

事態を招きました。

 

 

東洋大が被災者に実施した

住民調査によると

 

 

震災後に

車で避難したと答えた人が

 

釜石市で21%だったのに対し、

名取市では63,4%だったそうです。

 

 

これまで何度も

大津波の被害を受けた釜石市と

 

仙台平野の南部にある名取市では、

避難手段などに

 

 

大きな違いがあることが

改めて浮き彫りになりました。

 

 

 

私が住んでいた

東松島市大曲浜もそうですが、

名取など(仙台)平野部には

 

 

高台が少なく、

海岸(自宅)から車を使って

 

より遠くへ

避難せざる得ない・・のです。

 

 

私の家族も避難の際、

車で逃げており

 

大渋滞に嵌ってしまい

間一髪で助かっております。

 

 

調査によると

車で避難した際に

 

渋滞が障害になったと答えた人は

 

 

名取市で36,3%だった一方、

釜石では9,5%にとどまったそうです。

 

 

これは人口の差も

影響していると思います。

 

人口が多い名取市が

釜石より大渋滞になったのでしょうね。

 

 

また、徒歩で避難した人は

 

釜石市で64,8%、

名取市では21,5

 

 

ちなみに車で避難した人が

 

釜石市で21%、

名取市は63,4

 

と逆の結果です。

 

 

この差は、

過去の津波の教訓の言い伝えが

 

あるか否かに

影響していると思います。

 

 

宮城は残念ながら

 

私の地域を含めて、

津波の伝承はありませんでした。

 

 

 

一応、調査では・・

 

過去の

地震・津波の伝承について

 

 

あると答えた人は

釜石市で77,9%と大半を占め、

 

名取市では47.6%で、

意識の違いが鮮明となったのです。

 

 

私の見解では、

津波の伝承名取市の47,6%は、

 

昭和35年のチリ地震津波が

メインだと思います。

 

 

チリ地震津波の被害は

(石巻市の例では)

床上浸水程度の津波でした。

 

 

※父の実家(石巻市湊町)では

床上浸水被害だったそうです。

 

 

岩手の伝承されている津波は、

 

明治29年、昭和8年の

大津波だと思います。

 

 

これらの津波は規模が違うし、

明治の大津波に関しては、

 

 

今回の東日本大震災以上に

死者が出ていますから

言い伝えられて当然です。

 

 

さすがに今後は、

 

宮城でも今までの岩手同様、

語り継がれるでしょう・・

 

 

 

──▼─────────────

3.ここだけのつぶやき

──▲─────────────

 

 

明日、山形の高校生の

校外学習71名を

 

被災地ガイドします。

 

 

やはり、、、

 

一番心配なのは天気です!

 

 

何とか、、、

 

雨は避けられそうです。

 

 

取り敢えず、

ホッとしました。

 

 

石巻で

一番犠牲者が出た街を

徒歩で移動し

 

 

これまた火事で多くの

犠牲者を出した

 

震災遺構の

門脇小学校など

 

生の爪痕を見てもらい

 

 

命を大切さ

 

生きる意義を

 

感じ取ってもらいたい!

 

心からそう思っています!

 

 

 

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一般社団法人 防災プロジェクトが

提供できる防災サポートのご紹介!

 

●石巻圏語り部ガイド

http://picturebook-owner.com/kataribe.html

 

●防災講演

http://picturebook-owner.com/kouen.html

 

●人間力向上講演

http://e-kahoku.com/nakai/kouen.html

 

●わが家のぼうさい相談所

https://peraichi.com/landing_pages/view/bp311

 

●黄色い安否ハンカチ

http://e-kahoku.com/index2

 

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