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週刊 『防災朝礼』メールマガジン
(第9号 2019/03/28)
+++日本初〜企業を永続させる
防災朝礼のススメ! +++
〜防災の学びを通して
社員のリーダー力・人間力強化〜
発行者:(一社)防災プロジェクト
代表理事 中井政義
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‥◆今回のメニュー‥‥‥‥‥‥‥
1.語り部が本当に語りたいこと
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2.家族防災会議実践者募集!
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3.デマ、チェーンメールの怖さ
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4.防災朝礼の行い方・進め方
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5.川柳風 震災辛口あるある〜
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6.ここだけのつぶやき
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■『防災朝礼』第9号スタートです。
いつも『防災朝礼』メルマガを
お読み頂きありがとうございます。
一般社団法人 防災プロジェクト
代表理事の中井政義です。
毎年、、、
この春休みの時期になると
東北地方へ家族で来られる方の
被災地ガイド依頼が
一気に増えます。
先週・今週と、、、
たくさんのご家族を
ご案内させて頂いております。
親御さんが、、、
「子供に被災地を見せておきたい!」
そういった思いで
お子様を連れて来られます。
被災地に来た後のお子さんが
ガイドを受けた後に
どのような変化があったか?・・
その詳細を親御さんから
ご報告頂くことがありますが
「頑張るようになった」とか
驚きの変化を遂げているご報告も
受けております。
そういった意味では
被災地は、大人にとっても
子供にとっても学びの宝庫!
逆に、、、
東日本大震災という
日本の歴史上最大級の
被害をもたらした
歴史上の現実を知るタイミングは
「今しかチャンスはない!」
その瞬間を伝える
私たちも責任重大です!
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1.語り部が本当に語りたいこと
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昨年秋、
宮城の復興の「いま」を
伝える広報紙「NOW IS.」
(宮城県 震災復興本部
事務局:震災復興推進課)
より依頼があり、
【語り部が本当に語りたいこと】
のコーナーに寄稿させて頂きました。
メルマガ読者様も増えてきましたので
今回、その原文を見て頂きます。
ここから↓↓↓
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【語り部が本当に語りたいこと】
私もあの日、津波で家と仕事、
生活基盤を失いました。
約1ヵ月の避難所生活の後、
ライフラインの復旧を待って
自力でアパートを借り、
新たな生活をスタートしました。
そして、震災から
約1ヵ月後にテレビ報道を見て、
愕然としたあの記憶は
今でも忘れられません…。
さぞかし、
世間は津波の被害報道で
持ちきりだろう!と思いきや…
津波被害の報道は無く
「復興」という言葉を使った
映像が流れていました。
地域一帯瓦礫だらけのこの状況の
「どこが復興なんだ!」
「まだ復旧すらしていないぞ!」と
現状と報道のギャップに憤りを
感じました。
そこで、
自身でブログを立ち上げ、
被災地の現状を
写真で伝える活動を
スタートしました。
そのブログがきっかけで
「震災を風化させない
全国講演活動」
が始まることになりました。
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2012年秋、、、
「被災地で語り部不足!」
「個人依頼者は断っている」
という内容の新聞記事を見て
「断るなんておかしい…
ならば自分が語り部不足の
力になれれば!」と
講演活動の経験を活かし、
被災地の現状を伝える
語り部ガイドを
スタートしました。
開始して6年、、、
これまで約10,000名の
方々をガイドしてきました。
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語り部をしていて感じること、
それは…
3.11以降、日本全国で災害が
多発している状態でも
まだまだ国民の危機意識が
低いという点です。
ガイド依頼者と
会話する中で感じるのは、
災害に対する不安を
感じていながらも
ほとんど、
対策が取られていない現実です。
災害を他人事と感じ
「我が家(自分)は大丈夫」という、
正常性バイアスによるものだと感じます。
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そこで、私はガイドで伝える内容を
工夫しています。
もちろん、
被害状況もご説明しますが、
自身が自宅や前職を失っている
経験から被災経験者として
「被災者になると、
どんな苦しみが待ち受けているのか?」
「それがどれだけ長引き、
どのように被災者を苦しめ続けるか?」
「心の復興問題」に重点を置いて
語り部をしています。
要は、お金で解決できる問題より、
お金で解決できない問題。
人間関係、支援制度の壁、
改善されない法制度、
国の対応等々、
被災者を苦しめている要因を
伝えています。
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さらにこれから、
もっと伝えたいこととして…
近い将来発生する可能性が高い、
南海トラフ・首都直下型地震について
危機感を持ってもらう
語り部活動を意識しています。
例えば、、、
・約1,100年前・・
869年 貞観地震が発生し、
その18年後、887年に仁和地震が発生!
・約400年前・・
1611年 慶長三陸地震が発生し、
その96年後、1707年に宝永地震が発生!
・約80年前・・
1933年昭和三陸地震が発生し、
その11年後、1944年に昭和南海・
東南海地震が発生!
過去3度、、、
東日本⇒西日本の順番で
大地震が発生し、
3.11から7年が経過しています。
国の想定では、30年以内に
70%から最大で80%の確率で
南海トラフ巨大地震が
発生する可能性があって
最悪、
南海トラフ三連動地震の場合、
死者予想が最大32万人
に達するなど…。
石巻に設置されている
この事実を伝える看板の前で
説明するだけで、東南海地区の方々は
真剣に聞き入ります。
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このように、、、
他人事から自分事に
意識変化が起こるような
伝え方を心がけていますが、
実際に伝えて驚くのが
東南海在住の方々が
「え〜っ、そうなんですか?」と、
南海トラフ地震の被害想定を
知らない方が殆どである
という点です。
この状況に危機感を抱き、
対面で
この事実を伝えることができない
東南海地区在住者にも
「南海トラフ地震が近づいている」
という警鐘を鳴らす媒体を
(第一弾として)作成しました。
今後、ポスター、チラシ等で
東南海地区に拡散させる
プロジェクトもスタートする
予定です。
さらに、
被災地に足は運べないけど、
南海トラフ地震に不安を
抱えている方に対して
ZOOMという
Web会議システムを活用し、
南海トラフ地震が発生した場合に、
津波からの避難方法や家族を
どのようにして守るか?など、
自身の実体験を伝え、
日ごろ抱えている不安を
解消して頂く
プログラムを受けてもらう
「Web語り部ガイド活動」
も行います。
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ここまで↑↑↑
■以下URLをクリックすると
寄稿を画像入りで読むことができます。
https://www.fukkomiyagi.jp/report/kataribe_1/
改めて読み返すと、、、
南海トラフ三連動地震の場合、
死者予想が最大32万人
この恐ろしい「数字」と向き合い
死者を一人でも減らしたい!
思いは今、もっと強くなっています。
そのためにこのメルマガも
発刊したのですが・・
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2.家族防災会議実践者募集!
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前回、前々回と、、、
「家族防災会議」を実践し
実際の地震発生時にも
迅速な行動を取り
行動で効果を示した
「尾崎家」の防災対策・実話を掲載
させて頂きました。
※詳細はメルマガ前号、前々号を参照
先日、尾崎様から
【報告】第二回防災会議の実施について
というメールが届きました。
そこには、、、
たいぶレベルが高い
進化した「防災家族会議」の
詳細が報告されていました。
一部抜粋をご紹介させて頂きます。
ここから↓↓↓
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◆3/13(水)に発生した
震度4の地震の際、
ちゃんと準備ができたことを褒めて
そのときどのような行動を取ったか
何を準備して備えたかについて
確認を行いました。
・今回は、防災朝礼のネタではなく
「全国統一防災模試」を家族4人
各自で行いました。
・模試が終わったあと、
模試の中にあった『災害伝言板』
に関する問題について
みんなでその使い方について
話し合いました。
・電話番号は「171」ということは
知っていても、
登録や再生をするためには、
自宅の電話番号が必要なことなどの
操作方法について確認しました。
・毎月、1日と15日には、
災害伝言板の体験ができるので、
来月実際に やってみよう
ということを約束をしました。
・模試の中で
『東日本大震災のときの
最大津波高さが30m
(ビル10階相当)』
という問題があり、
田舎で高い建物がないこの地域だと
どこに逃げればよいかという
話にもなりました。
・自宅から3キロほど離れた
「山」に逃げるのが一番安全なので
ルートや所要時間を
確認するために
次の週末に、
実際自転車に乗って
確認しようと約束をしました。
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ここまで↑↑↑
このように真剣に
話し合っておられます。
さらに、行動に移しております。
うれしいことに、、、
尾崎様から
以下のご感想を頂きました。
ここからが、さらに重要です!
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☆第2回目の
尾崎家防災会議を行ったことで、
自分も、子供たちも、より具体的に
災害を想像できるようになり、
何が足りないか、
何を備えておかないといけか!など
次々と見えてきました。
津波てんでんこ避難し、
生きて再会するためには、
一足飛びに備えるのではなく、
家族防災会議を継続し、
小さなことを一つ一つ、
自分たちの状況に合わせて
具体的に確認したり、
決めながら積み重ねていくことが
大切だと改めて感じました。
尾崎家は、
『津波てんでんこ、
生きて再会することへの道』
を少しずつではありますが、
確実に一歩ずつ前進していると
確認を持つことができています。
こうやって、やったことを
中井さまに報告することが、
家族防災会議を継続するうえでの
1つのモチベーション
となっています!
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「尾崎家」はわずか一ヶ月で
このような凄い!進化を遂げました。
きっかけは、、、
このメルマガだったようですが
その後は、尾崎様(ご主人)の
行動力の賜物です。
私もかなり刺激を受けました。
「尾崎家」は南海トラフ地震で
大きな津波被害が予想されている
和歌山県の海沿いにあります。
東南海地区で、、、
家族の命を守ることに
真剣に取り組む
「尾崎家」と同様レベルの家庭が
増えて行ったら・・
どれだけの命、
特に将来・未来がある
子供たちの命が救われるでしょうか?
何度もいいますが
南海トラフ地震・死者予想32万人
から一人でも多く救う!
これを実現するために
今回、、、
「家族防災会議実践者募集!」
を行います。
2つ募集します。
募集1)「尾崎家」のように
「家族防災会議」を実施した家庭
のご報告。
募集2)「尾崎家」のように
防災会議を行ってみたいけど、
どのように進行したら?
とお悩みの方、私がナビゲートします。
これが、、、
親子のための
『命てんでんこ』避難塾
の序章となります。
重圧を感じずにお気軽に
ご連絡ください!
1)「家族防災会議」のご報告
2)「家族防災会議」を行ってみたい
以下のメールアドレスまで
お願いします。(中井直通)
あなたのご連絡
お待ちしております!
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3.デマ、チェーンメールの怖さ
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今回の防災朝礼ネタは、、、
東日本大震災だけでなく
熊本地震発生後など
多発したことで
社会問題化したお話です!
私も妻から、
口うるさく言われた記憶が
残っています。
「デマ、チェーンメールの怖さ」
という内容です。
↓↓↓↓↓↓
http://e-kahoku.com/bosai/8.pdf
↑↑↑↑↑↑
A4用紙 1枚に縦書きで
読みやすくまとめています。
──▼─────────────
4.防災朝礼の行い方・進め方
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はじめに:
一日の始まりである朝だからこそ、
組織やチーム全体で「感謝心」を
意識して朝礼を行うことで
「元気」や「やる気」が自然と
満ちてきます。
以下を参考に『防災朝礼』を
行ってください!
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■ステップ:1)
事前にプリント【準備】した
「防災ネタ」(A4用紙 1枚)を
社員全員に配布します。
※気づき等、紙面に書き込めるよう
クリップファイル(バインダー等)
に挟んでご活用ください。
■ステップ:2)
「今日の当番」が大きな声で元気よく
朝礼のあいさつをします。
おはようございます!
本日も『防災朝礼』をはじめます!
■ステップ:3)
お互いに
「今日もよろしくお願いします!」
とあいさつしたり、握手したり、
コミュニケーションを取ります。
■ステップ:4)
当番は「防災ネタ」(原稿)を
声を出して読み上げます。
ほかの人たちもプリントした
「防災ネタ」を背筋を立てて
文字を目で追いながら聞きます。
(心に落とし込んでください。)
■ステップ:5)
「防災ネタ本文」の感想を各自が
順番に1分程度で全員が述べて
ください。
最後に、「今日の当番」がまとめを
発表してみなさんで共有します。
途中でも気づいたことは
「今日の気づき欄」に記入します。
■ステップ:6)
「防災ネタ」用紙を家に持ち帰り、
家族と共有してください。
防災は、家庭と職場両方で
達成できなければ意味がありません。
■ステップ:7)
最後に、会社の社訓や経営理念、
スローガンなどを唱和します。
■ステップ:8)
当番が最後に、「今日も1日、
よろしくお願いいたします。」
と挨拶し、全員で元気よく復唱します。
笑顔で一礼し、朝礼を終えます。
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◎防災朝礼のメリット:
・声を出すことで活力が満ち、
人前でも物おじしないリーダーが育ちます。
・意見をいうことで責任感が生まれ、
それが自助力に繋がって行きます。
・災害時、最も求められるのが高い人間力です。
発する感想の根底に「感謝心」があると
「人間力」向上に繋がります。
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5.川柳風 震災辛口あるある〜
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被災しても結局、当事者しか
解らないんだよね〜
被災地には、そんな声があります。
被災地・被災者の苦しみを
普通に伝えても中々伝わりません。
だから、、、
伝え方に工夫を凝らすシリーズ企画
被災地以外では、
あまり知られていない・・
でも、、、
被災地・被災者間では当たり前の
「あるある」を川柳風にチクリと
辛口に解説を加えてお伝えします。
今回はシリーズの第4回目です。
被災者を苦しめた騒音問題!
「被災地あるある〜」です。
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▼第4回目▼
まな板の 調理音すら 騒音に
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詳しい解説は、次回お伝えいたします。
お楽しみに!
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6.ここだけのつぶやき
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いよいよ来週
新元号が発表になります。
世間では新元号に伴い
「お祝いムード」ですね。
2020年の東京オリンピックが
決まった時と同様に
被災地・被災者目線で見ると
「お祝いムード」に疑問を感じます。
(ここで本音は語りませんが・・)
元号が変われば、、、
東日本大震災が
一昔前の震災になってしまう(苦笑)
今でも既に、、、
東日本大震災って何年前だっけ?
とおっしゃる方がおられます。
今後、ますます増えると思うと
寂しいやら、悔しいやら(泣)
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一般社団法人 防災プロジェクトが
提供できる防災サポートのご紹介!
●石巻圏語り部ガイド
http://picturebook-owner.com/kataribe.html
●防災講演
http://picturebook-owner.com/kouen.html
●人間力向上講演
http://e-kahoku.com/nakai/kouen.html
●わが家のぼうさい相談所
https://peraichi.com/landing_pages/view/bp311
●黄色い安否ハンカチ
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発行者:
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第9号